公正証書作成の流れ

FAQのようなWebサイトを見ると、離婚協議書に関する内容が多いように感じられました。

そこで、公正証書による離婚協議書の作成の流れを書きます。

(1) 原案を作る

公正証書は、公証役場の公証人に作成を依頼するものですが、その文面の原案は、依頼する側で用意するのが一般的と考えます。

(2) 公証人と打ち合わせ

原案を公証人に提示して、内容を確認してもらいます。
(公正証書に書くことができない内容があるか、確認してもらうのです。)

そして、公証役場に出向く日時を決めて、予約します。
(必要な書類や当日支払う料金も、教えてもらいます。)

(3) 公正証書の受け取り

予約した日時に、必要な書類を持って公証役場に行きます。内容を確認してから、署名や押印し、料金を支払い、公正証書を受け取ります。

以上、公正証書作成の概要を書きましたが、今井和寿事務所にお支払いいただく金額は、依頼される内容によって異なりますので、お問い合わせをお願いします。

勝手に提出された離婚届

市町村に提出する離婚届というのは、作る(書く)ことが特別難しいものではありません。

だから、早く離婚したいということで、離婚することが決まってもいないのに、どちらか一方が勝手に提出してしまう可能性があります。
(話し合いが進んでいないのに、一方から離婚を迫られているような場合には、離婚届の不受理申出を利用しましょう。)

離婚届を作って提出する離婚の方法は、協議離婚といわれるものですから、当然話し合って離婚を決めるものです。

どちらか一方が勝手に離婚届を出したのであれば、法律上は無効ですし、犯罪でもあります。

しかし、市町村は離婚届が提出されたときに、厳密な調査や判断をする仕組みにはなっていないようですので、戸籍の情報を記載する作業に入るのでしょう。

無効な離婚届であっても、協議離婚の届出があったことは、記載されてしまうのです。

この場合に、戸籍の記載を訂正してもらうには、市町村に直接訂正を求めることはできず、家庭裁判所の手続きを必要とします。

まずは、協議離婚の無効の確認を求めて、調停を申し立てます。

調停で相手が、離婚は成立している旨の主張である場合には、離婚無効確認の訴えを起こすことになります。

ところで、どちらか一方が勝手に離婚届を提出するのは、どのような場合なのでしょうか。

考えられやすいのは、夫が浮気により、妻以外の女性との間で子どもをもうけてしまい、その子どもを嫡出子としたいために、離婚を急ぐケースでしょうか。

離婚後の氏(姓、名字)の変更

婚姻中に称して(使って)いた氏(姓、名字)を、そのまま続けて使うか婚姻前の氏に戻すかについては、離婚の際に決めるのが通常です。

その時には、自身の仕事・活動、子どもの年齢、住所地などを考えて、決められているでしょう。
(協議離婚の場合、離婚届に記入欄があります。)

婚姻中の氏を継続して使う場合には、「離婚の際に称していた氏を称する届」を市町村に提出しますが、期限があります。

離婚した日から3か月を経過すると、この届出をすることはできません。

期限が過ぎた後に、婚姻中の氏を使いたいと決めた場合には、家庭裁判所の「氏変更の許可」審判で、変更を求めます。

ただし、市町村に提出する「離婚の際に称していた氏を称する届出」の場合と異なり、家庭裁判所の判断があります。
(変更の必要性が考慮されるでしょう。)

ですので、事前に離婚後の生活をしっかり慎重に考えた上で、氏のことを決めるべきと考えます。

なお、子どもが成人に達したからとか、実家を継ぐためとかで、旧姓に戻す場合も、同じ手続きになります。